アパートさがすぞー。

  住居を決めずに日本を出てきましたが(多分普通)ホテルでいつまでも暮らしていると破産してしまうので、アパートを早いところ見つけなければ、と、到着後はじめの週末はアパート探しをした(靴も買いました。ガムテープ靴脱出)。MoE(Ministry of Environment,カンボジア環境省)があるのは簡単にいうと首相官邸の向かい。
日本で言うと永田町?千代田区?日本の首相官邸ってどこにあるんだ?って、カンボジアの首相官邸を知っているのに日本のそれの場所を知らないことに気がつく。なにこのていたらく。海外に出て、日本のことをぜんぜん知らないと気づくことはたくさんあるのですよ。恥ずかしいね。ちゃんと自分の国のことは知っていたほうがいいです(注1)。

  バイクや自転車等の通勤手段を持たないのでMoEのそばで家探し。千代田区に住んだら家賃が高いのは当たり前ですが、外国人なのでまあ仕方がない。賃貸の仕組みとして、日本だと月の始めから1ヶ月単位で家賃が発生して、たとえば途中で出たり途中から借りたりすると「日割り」という考えがあるが、この国にはそれがなかった。道理で日割りの話を一所懸命同僚に聞いても首を傾げられるわけだ(注2)。
今日探しに行って、空いている部屋があった、「明日から借りたい」とオーナーに言えば、「じゃあ契約書を3月27日から4月27日を1ヶ月と数えて住みたい間で書くよ」というような仕組みになっているのだ。
たいがいはじめの1ヶ月の家賃を払い、それとは別に1ヶ月分のデポジットを払う。これは敷金に近いが、契約書に「デポジットは○○から○○までの家賃とする」というように、たとえば私であれば契約期間最後のひと月ぶんの家賃にする、というように明記してあった。

  ほかに月々かかるお金は、水道代(固定)、ごみ出し代(固定)、ケーブルテレビ代(固定)、ガス(個人でボンベ購入)、電気1000R/kWなど。電気代は、たとえば私が日本で月に50〜60kWほど使っていたことを考えると、こちらにするとひと月で20〜30ドルほどだろうか。日本よか高いね(注3)。海外企業のこの国への進出には電気代の高さがネックになっているという話も聞く。基本的に電気はベトナムなど近場からの買電らしいです。
ちなみにアパートの種類にもよるが、私の借りた場所は家具全部付き。あ、ケーブルテレビは見てもわからないので契約したくないんだけどなーと思ったけど、それを伝える術はなし。こちらでケーブルテレビというと世界各国のニュースが見られるので(60チャンネルくらい?)、いろんな国の雰囲気だけ味わおうと思います。

注1 ブラジルに行ったとき(2002年)、案内をしてくれた現地人が街の人口から民族の構成比率、面積や気象条件など、旅行ガイドでもないのに(花屋だった)みんな知っていることが衝撃でした。帰ったら自分の街の人口を!とそのときは思ったが、どうやら私は10年成長していないらしい。
注2 英語力の問題で通じなかったのでは、という説もあるが、文化の違うところではわからないことがあるのです。沖縄人に紅葉の説明とか、カンボジア人に過労死の説明とか。日割りという考えがそもそも通じなかった、のであって、断じて私の英語のせいだけではない。
注3 日本での電気代が安すぎだろう、という話ですが、一人暮らしで契約のベースが20A、エアコンも持っていなくて学校での生活が一日の半分、となればこんなもんです。こちらでの電気代は使う電化製品によりかなり異なると思います。
注4 今日の画像は本文とぜんぜん関係ないです。上から、独立記念塔に沈む夕日、休日の昼ごはん(+アンコールビア)、なんとなくリバーサイド(トンレーバサック沿い)。