繊細さと気遣いと放課後じゃないけどティータイム

  先にこちらの人は基本的にみんな気が利くし親切で気遣いがある(注1)というようなことを書きましたが、まあ、いろんな体験からの感想です。
 たとえば、PCが壊れたよ!ムキー!となっていたら、どうしたんだ、何があった、とよってきて説明を聞いてくれる。で、私が、「あー、ボスに説明して対処をお願いしなければ・・・」と思っていると、思っている間にボスが現れる。そう、ボスは通りかかったんじゃないんだ。と気がついた。
 私がムキー!となっていることを誰かがボスにすぐ連絡していて、なにかトラブルみたい、と伝わると、どうする、どうした、と偉い人が来てくれるのだ。日本だと普通は問題発生から報告までは、まあ自己責任でするべき、という話もあるが、見ていた人がすぐに連絡をしてくれる、とか、人のことに口を出して、ああでもない、こうでもない言ってくれるおせっかいさ(注2)は、悪くないものだ。大学の先生が、「昔は一人に言えばラボ内にすべて伝わったが、今は全員に同じことを言わなけりゃならんのだよ」とおっしゃってましたが、ここでは一人に話しててもみんなぎゅうぎゅう聞いてくる感じさえある。いろんなことに興味津々なのだ。

 一方で繊細な若者もいる。たとえば実験道具を組み立て中に、ドライバーをいじっていて怪我をし、血が出たので、舌打ちして、舐めて、そのまま作業を続行しようとしたら、カンボジア人男子に申し訳なさそうにバンドエイドを差し出されたりする。わたしバンドエイドなんて持ってもいないし。日本人女性として少し反省しました。中の人が男だとばれないように生活します。ひどいな、私。いやあ、こっちの人が繊細とかいうまえに、私ががさつすぎるんだな。
 
 さて、たとえは微妙でしたが、で、ここまで褒めましたが、これからのチクリのフォローです。2時に昼休みが終わって帰ってきて、3時過ぎ、同僚が「コーヒーを飲みに行くぞ?」という。まあ、今日はあっついもんなあ・・・サボってもいいかー(本当はボスにリストを出せといわれて作成中だった)とくっついていく。そしたらいっしょにわらわらと環境省勤務の公務員の皆さんが同じ店に。えー。みんなしておさぼりか。偉い人、お宅のとこの公務員働いてませんよ!コーヒーおいしいけど。豆乳も、ミックスシェイクもカキ氷も(注3)。お会計では2人が俺が払う!で小競り合い、ボーイが困ってました。みんな自分で払いたがるんよね。たまにおさぼりも、まあいいか、だって暑いんだし、今日は特別暑いんだし、と自分も言い訳の午後でした。いっつもサボってばっかりじゃないよ。

帰り道、バナナフライがおいしそうだった。米粉の衣なのでカリカリだよ!小エビ揚げはビールに最高だよ!

注1 「引越しするぞー」、の巻きで。アパートの説明がてんこもり、かつ、ホテルから引越しするなら俺を呼べ、車を出すから、といってくれていた同僚は、実は午前中ものすごく忙しかったらしいのに、ホテルのチェックアウトに引越しを間に合わせてくれた。
注2 たとえばバイクタクシーで道がわからないと、わらわら人が寄ってきてああでもないこうでもないやってますね。みんな暇、という説もある。
注3 カンボジア人の好きな飲み物リスト。カフェークマウ(ブラックコーヒー、私は砂糖なし氷たっぷりで。ブラックでも砂糖要らない、といわないと甘いのが出てきます)、豆乳(甘い)、ミックスシェイク(マンゴー、パパイヤ、パイナップル、などなど全部入れ)、カキ氷にもフルーツ全部いれでうえから練乳。