UPSリベンジ  カンボジアで、まさかの休日出勤

  さて、UPS設置リベンジ。先日の電気屋街へのおでかけは、どうやらケーブルが手に入るかとか、値段がどの程度かとか、そういった下見であり、その内容をディレクターに報告し、実際にエンジニアを手配して作業するための前準備だったらしいことに気がついた。そういった気遣いもなく、いけいけどんどんで仕事を進めている私は、同僚の緻密な計画の前に猛省です。すまんかったよ。仕事なかなか進まないとかおもってすまんかった。でもまだつかないの?ってディピューティーディレクターに急かされるのは私だったんだもの。この辺のつながりがなぞ。私を介さないでほしい。
 そしてもうひとつ謝ることが。このUPS設置は土曜日に行われました。基本的に土日は休みの官公庁で、土曜日に朝8時電話で呼び出される私。確かに「明日UPS設置するぞ!」といわれていたので、「じゃあほんとに来るかわかんないけど彼をラボで待っておこうー」、とか思って出発しようとしていたところでした。すまんかった。私よりずっと早くラボに来て準備して私に電話までよこしたのに、来るか疑ってすまんかった。ついでにゆうならその前日夜中まで酒飲んで遊びほうけててすまんかった(注1)。

 先に言ってしまうと、8時からの作業が終わったのは日も沈みすっかり暗くなった夜7時。しかも昼ごはんも近くの市場で30分のみ。休憩もなし。どんだけ働いてるんだ。同僚と、同僚の手配してくれたエンジニア、それから私。作業のメインはエンジニア(注2)だが、この人がなんかもうマジで神!同僚も「He is god!」て言ってた。神って意味合いが世界共通か。もくもくと、緻密な作業をこなす。配線のスキルは当然として、その外の作業が、ピシッと90度は90度、45度は45度で、水準器をきれいに使った仕事をするし、配線の結束バンドやN,L,アース収まり具合、それぞれの長さ、ディセンタボックスやスイッチボックスの内部の刷毛での掃除とか、いやー、ほれぼれ。私が「すごいねー!」を連呼してたら、同僚が「すごいねー!」を覚えた。

作業の流れは  打ち合わせ → 買出し → ボックス、ケーブルボックスの設置、壁に穴を開ける → 配線、電源ボックスの配線 → UPS接続 → 電圧チェック(注3) → 配電チェック → 掃除(片付けはいつもすごくしつこく言われる)

 です。細かく説明してもしょうがないと思いますが、写真をいくつか。われわれの休日労働の結果をぜひ紹介したい(注4)。自分で言っちゃうけどがんばったんです。

 購入品はディソンター、ケーブル、アース、ケーブルボックス、スイッチボックスなど170ドル程度、プラス神エンジニアの一日雇い代30ドル(安すぎます)と買出しのバイクや昼ごはん代(私も馳走になりました。すみません)など、200ドル越え。「高いけど、あの装置(UPSに接続されるGC/MSなど)は高いんだから、いいものを使わなくちゃだめだ」という同僚の言葉に彼の確かな感覚を認識できてうれしかった。そうなんだよ。そして立替払いだから、と、お金がないと生活できない、と、領収書を持ってうろうろする同僚。というか公務員にまともに給料を払ってやってくれよ。全国一律って、首都で70ドル/月って、無理があるよ。

 そして週明け、電源をいれて、少なくとも8時間チャージしなさいよ、というマニュアルに沿ってチャージした。ちゃんと動いたー!本当にうれしい。ほんとうにうれしい。

注1 遊ぶときは本気で!がモットーなので本気で遊びました。いやー、楽しかった。出会える人も街も。カンボジアでも夜遊び。
注2 同僚が手配した神エンジニアは、普段は大学の電気の先生だそうな。今は春休みなので出稼ぎだそうです。これ以上の人選はこの国で望めない。同僚曰く、いろんなところで仕事をしているのでなかなか忙しい、とか。そりゃそうだろう、と納得のスキルです。
注3 唯一気になったことは、UPSからの出力をテスターで確認したときと、UPSへのInputを確認したときの電圧が240Vだったこと。外のスタビライザで220Vに安定させてるの見たんですけど・・・この部屋の電源はあのスタビライザに組み込まれてないのかー。微妙な悩みの種は続く。
注4 購入品いろいろ。エンジニアの仕事。ハンマーを振るう日本人。出来上がったディソンタボックス右。あ、結局UPS本体の写真がない。すんません。
右の仕事は、左の既存のそれとは話がちがうんです。出来上がりがほんとうに美しい。そもそも左のON⇔OFFは配線ミスで通常と間違っている(だから書いてある)。
でも、そういえば昔シェムリアップで赤い蛇口から水が、青い蛇口からお湯が出てきたことがあった。固定概念に意味なし。