オルセーで卵と脳みそ(そんなにやばくないですが写真の凝視にはご注意ください)

  さて、突然ですが同僚は卵屋でした(注1)。ベトナムやタイからトラックで運ばれてくる卵を仕入れ屋として管理して大口受注者におろす仕事をしているそうです。で、
「おれはプロフェッション!」というので、なにのプロフェッショナルかとおもったらポンティアコーンをつくるプロフェッショナルでした。
「ポーン=卵」「ティア=アヒル」「コーン=こども」
これで何かわかる人はかなりアジアご飯好きとおもいます。フィリピンでバロット、ベトナムでホヴィロンと呼ばれるあれ、孵化しかけ卵、のことです。卵を割るとまあ雛鳥の見た目でグロいですが鶏肉の味がするゆで卵、おいしいですね。彼曰く、自分はぽんぽんするとポンティアコーンがどのくらいの育ち具合かわかるのだ、ということです。思わぬ専門家が身近なところにいたもんだ。

  で、オルセーマーケットのそばで売っているポンティアコーンを食べました。こちらの人にとっては卵一個で1700Rとかいうと、結構な額だとおもう。でもみんな好きで、仕事帰りだろうか夕方には大量の人が道端屋台で食べている。塩コショウライム(クロイチュマー)のたれや、酢漬けのにんにくを唐辛子ソースに入れたものと一緒に、あとくっさい葉っぱと。
もう一枚は豚の脳みそ(注2)。観光客にも地元の人にも人気の、スップチュナンダイ(土鍋汁、つまりなべ料理)にも脳みそ入ってますがこちらは豚で、皮で器が作ってあって、スープと一緒に中に脳みそ。なんでこんななぞの料理を考え付くのかなあ・・・。でも本当にうまいです。こちらは一個4000Rくらい。言っても日本円で80円か。白子が大好きなんだけど、冬しか食べられなくて寂しいんだけど、初めて食べたときは、白子と同じ食感のうまいものを見つけちゃったぞ!という感じでした。一緒の皿は、豚ばっかり臓物盛り合わせ。こちらの人の好きな料理なのか、スーパーでもパックで売っています。

最後の一枚はそこらじゅうで売ってるはすの実です。この写真は取り出したとこですが、取り出したやつも売ってるし、花弁のあとの塊の状態でも売っています。そして生でもいけるしゆでてもおいしい。私はゆでたのが好きです。コーンをあまり甘くなくした感じ。よく言えば銀杏のようだけど銀杏ほどはおいしくないかなあ・・・。少しアクが強いので食べ過ぎ注意。

  大概アパートで自炊してますが、卵や肉はスーパーで買っても高いので(スーパーだと日本とさほど変わらない。市場だと安い)たまに調理されたものを食べるのは楽しいです。らくちんだし。野菜を家で、たんぱく質を外で。私は生活してるので自炊ですが、旅では、おいしい、めずらしい、をたくさん食べてくださいね。日本では世界中の料理が食べられるけど、現地だからおいしいものってたくさんあります。

注1 公務員が副業を持っているのは前述のとおり。ほかにはアパート収入がある、とかが多いみたいです。卵屋の副業はちょっと面白かったので取り上げてみた。
注2 スップチュナンダイは専門店も多いし某歩き方にもたくさん乗っているので、あえて脳みそだけを。ポンティアコーンも脳みそも、屋台で買ってその場で食べるのがおいしいです。あとは夜屋台で蚊との戦いに勝てさえすれば。日本人は連戦連敗だと思いますが。なぜこっちの人は刺されないのか・・・気候に慣れていて、汗かかないから寄ってくる絶対量が少ないんだろうな。