ファンシーなPC その後2

 とりあえずはレッツノートで動かせることがわかったGC/MS。でも壊れているPCをそのままにしておくわけにはいかないので、同僚と修理を試みる。
まずクリーンインストール。だめだねえ。メモリを同僚の持ってたのと交換してみる。だめだねえ。で、「店に行くぞ!」とケーブルを引っこ抜き始めた同僚。
眺めていたら、「お前も行くんだよ!」と(注1)。私も行くのか。というかバイクで行くのか。
同僚のバイクの後部座席でDELLのデスクトップを抱えて、炎天下、直射日光、バイクの2ケツ、抱えたPCと悪路、今ならいろんな方法で死ねる・・・と頭がボーっとしました。いや、このボーっとした頭って、熱中症なんじゃあないのか?その方法でも死ねる。なによりいろんな種類の身の危険を感じるし、その上、私のひざの上で今、PCが、今、もう一度壊れてもおかしくない温度になってるんですけど。黒いボディは危険だよ!

 MoEからえらく離れたPCショップ(画像上)に到着して、メモリ以外のすぐに確認できる部品を交換して動くかな?ってやってみる。そして全滅でした。メインボード(注2)がだめですね、という結論に。その結論を受けて店をあとにする同僚。

・・・??ここで修理するんじゃないの?修理に出すんじゃないの?となぞだらけの私を乗せて次は電子部品屋に向かう。メインボードのこの部品を交換するよ、と道端で広げられるPC(画像中)。もう私の中ではまるっきりよくわからないので君に任せるよ。というか、なぜ道端でPCの内臓を覗いているのか・・・。バイクの上のPCを必死に支える私。同僚はトランジスタとかいくつか買ってた(画像下)。

 そんなこんなでPCを担いで同僚は帰っていきました。要らない電源コードでバイクのケツにくくりつけ、OK!とか言っちゃって。そして週明け、「なおったー!」となんでもなくPCを持ってくる同僚。まじで?あの1ドルの部品5つでPC直って帰ってきたわけ?半信半疑で確認するも、何も問題はない。あとはお前の番だ、と渡されたので、GC/MSのコントロールソフトをインストールして、ソフトが動かないのでデュアルコアをわざわざ切って(注3)装置と設定しなおして、起動かけたら、何の問題もなくPC動いた、装置動いた。

 レッツノート君の出番はほとんどなかったけど、それでいい、それがいちばんいい。そして、技術ってなんだ、ということを本当に考えさせられ続ける日々。人件費の概念のほぼない国で、チェックだけだからタダでする凄腕のPCショップのお兄さん。水質検査ラボにいながら電気関係にMoEの専属より強い同僚(副業は出張のTV、家電修理)。電気部品屋のやたらと電子パーツに詳しい美人カンボジア人お姉さん。自分にできることが、なんもないなあ、というコンプレックスの日々。でもまけなーい!!

注1 もともと水の研究室でその手の専門家しかいないラボなんだけどなぜか同僚は電気やPCに明るい。ほかのメンバーにはまったく通じない電気やPCに関する話が私にかすかに通じるだけで、つれまわされる仕組み。私だってめっちゃ素人ですけど。情報の先生がすごく言葉を選んで私に「きみのPCはぼろいにもほどがあるのでPCを買いなおすべきですよ」と伝えてくれたことを思い出した。赴任した年のことだった。
注2 日本ではマザーボードのほうが良く聞くと思いますが、こちらの人メインボードと言います。そんな気がする。ちなみにPCショップ、街中のを使わない理由は「建物の見栄えがいいけど高いし、ここのエンジニアのほうが腕がいい。」
注3 そもそもデュアルコアに対応しないとわかっているソフトをインストールするのに、何で動かないとわかっているスペックのPCを用意するんだ!ソフトもPCへのインストールも設置した援助元の手配したエンジニアがそもそもしたんだろ!?とまた本来の援助元への不満がふつふつ・・・。いや、装置は入れてくれてありがとうなんだけれどもね・・・。こんなトラブル絶対に装置メーカーのエンジニアに問い合わせなければわからないのに。ソフトの起動用件にデュアルコアだめとか書いてないし。援助とは何か、というのも一緒に考えさせられる日々。