Japanese engineer の仕事

  タイトルに上げたほど、そんなたいそうな話じゃないんですけど、コネタでひとつ、間違い探しを。
画像が小さすぎてわかりにくいかもしれませんが、右と左で一箇所違うところがあります。正確に言うと付け加えられている部品があります。

  さて、いきなり答えあわせですが、右側の画像のバルブです。まんなから辺にあるやつ。
この部品、キャリアーガスといって、GCに流すヘリウムガスの配管に取り付けてあるのですが、ヘリウムガスのボンベからはGCとATDという2つの装置に接続しており、われわれは今のところGCしか使わないので(注1)使わないところへのガスは流れぬよう流路を切っておきたいじゃないか、と設置したバルブです。

  こちらに設置のGC/MSのメーカーであるパーキンエルマ−社の日本法人のエンジニアに勧められての新規部品の追加なのですが、そもそも環境省のGC/MSはヨーロッパからの援助で、おそらくヨーロッパのエンジニアによって設置されたもの。あ、さんざん不平をいってたのに援助元ばらしちゃった。
日本のエンジニアがいうには、「僕らだと配線の時に必ずこの部品は足すんだけどねえ、あちらの方はあまり細かい気遣いはしないかもねえ」と。わたしも日本のエンジニアの端くれとしてですね、メーカーのエンジニアの魂を設置させていただきました!(大袈裟)
そう、この部品、事情を知ったエンジニアの方が、余っていたのを下さったものです。その節は本当にありがとうございました。ほかに頼るつてのないまま、突然のカンボジアからの「カンボジアから電話しているんです!」という怒鳴り込むような電話からずーっと、お世話になりっぱなしです。ウェブにコールセンターの電話番号なんかあったばっかりに、突然とんでもない災禍にみまわれる、という例ですね?

注1 ATD絶賛故障中、修理部品買ってください。トランスファーライン(ショート)、日本円で30万円。30万円にはエンジニアの派遣費込みらしいですが、カンボジアまでエンジニアを派遣してはもらえないと思うので私が設置します。なんかもう、だれにねだってるんだかわからないけど、買ってください、とか寄付してください、が口癖のようになってきた。世知辛い記事ですみません。ただ実際のところ、GC/MSで精一杯で、ATD/GC/MSとなったらまた作業が大変なので、欲張らないのが良いのかも。