おコメ屋のおじさん

 職場に午前中だけの休日出勤をした帰り、おコメと野菜を買って帰ろうと近くの市場に寄り道。あんまりたくさん買うと持って帰るのに大変なので、おコメはいっつも2キロとか3キロを購入。おコメ屋さんはいつもおばさんが店番なんだけど、この日はおじさんだった。
1kg、2800R(注1)のおコメを2kg、5600Rなので1ドル札を2枚わたす。400R帰ってきて、2000R帰ってきて、はい、え?さらに2000R帰ってきた。・・・???どうなってんだ?2000R多いよ、と戻すが、おじさんがなぜか受け取らない。

私の計算が間違っているのか(注2)とそのまま野菜屋さんにむかい、トマト、パプリカ、きゅうり、青梗菜、いーっぱい。こちらはお姉さんの店番で、ねぎを束ねている最中の手を止めてお会計。ねぎいる?ってにっこりしてねぎを追加してくれた。ありがとう!このねぎおいしいよね!お会計5000R。日本だとパプリカ1個買えないな・・・。

さて、おコメ屋さん、どう考えても私、間違えてないのでもう一回戻って2000R返そうとする。でもおじさんが頑として2000Rを受け取らず、電卓まで持ち出し私に2800×2=5600だ、と言う計算をしてみせる。わかってるんだって。だからお釣りが違うんだって。と言うけど、英語通じないし。ああー、いつものおばさんなら少しは英語通じるのになあ。何でこんなやり取りをしているのか、暑いし、もういいか2000Rもらっても、とあきらめかけたとき、むおいむん!、という音が聞こえた。ああーーわかったぞー。むおいむん、はこちらで10000Rのこと。つまり2.5ドルだ。このおじさん、私が2ドル渡したのに、10000R札を渡したと勘違いしているんだ。むおいむんじゃないよ、2ドルだよ、と言うと、やっと、あぁ、と受け取ってくれた。たいへんだったー。にしてもどうしてそこまで頑ななのか。なんてゆうか、律儀なんだな、きっと(注3)。どうも周辺のカンボジア人に、律儀で細かな人が多い気がします。性格の雑な日本人、ちょっと反省させられます。

画像は買ってきたおコメと野菜とおまけねぎ。おコメも野菜も安いので食べ放題!おいしい!炭水化物万歳!ビールも日本の1本の値段で6本買えるから飲み放題!
・・・・暑いのに、英語で考えないとだから頭も使っているのに、そうか、だから痩せないのか。痩せないわけだ。だって、おいしい食べ物が安いって、普通よりたべちゃうんだもんなあ・・・。

注1 いまさらですが4000Rは1ドル、80円ちょっとくらいです。スーパーやコンビにはレートの違うところもあるけど、市場はみんなこのレート。
注2 小学生でも出来る計算ですが、お金になるとわかんなくなっちゃうことがあるんですよね、単位が札になるからなのか。お金の計算、どうも苦手。ぼられるのもイヤだけど、多く受け取るのもやっぱりいや。日本人のプライドとして。いや、そんな大げさな話でもないか、当たり前だ。
注3 前にホテル住まいのとき、ホテルから職場までお願いしていたバイタクの運転手も妙に律儀で、決まった額しか受け取らず、1ドルを出せば必ずお釣りをよこし、お釣りがないときは、帰ってきてからホテルで払え、と言われて驚いたことがある。信用商売か。