ラボメンバーの紹介

 はじめにこれをするべきだったか?ラボメンバーの紹介。今回紹介するのは一緒に働くスタッフの皆さんです。
そして多少失礼ではありますが、アルファベットでAさん、Bさん・・・とさせていただきます。右に書いたのが担当する分析。

Aさん BOD
Bさん BOD, Oil grease, Phenol
Cさん T-P, PM, electric
Dさん PM, ICP-MS
Eさん PM, ion, T-N
Fさん E.coli, bacteria, T-S,DTS 
Gさん COD, hardness
Hさん COD, Cr6+

もちろん作業内容はこれで全部じゃないんですけど、代表的にやっている作業をピックアップ。
明らかに異色な、electric。これは私と仲良しのエンジニア。この役割分担自体を同僚に聞いたのですが、その同僚が、彼の役割はelectric、という言い方をしたあたり、彼が電気屋とラボ内で認識されていることが良くわかる。

彼らはそれぞれの専門が絶対の専門、という認識を結構強く持っていて、自分の対象にする指標の測定以外、ほかの人の仕事にはあまり興味を持ちません。また、自分の仕事は自分でするのが絶対で、人に手伝わせる、もしません。私が見ている分には嫌がらないけど、これはつまり、テリトリー、と言うことなんだと思います。自分の仕事が出来るのが自分以外にいると、自分の、この仕事が出来るという価値、があまり意味を持たなくなる、という認識が働いているのかと。ただ本当は、誰もが全部を出来たほうが良いはずだなあ、と思います。上記の仕事も、ひとつの指標につき、大体2人から3人に専門がわたるようには構成されているようですが。
私がいましている仕事は、特に一人に作業を集中させるのはまず不可能なので、だらだらといろんな人に話をします(注1)。作業できなくても、何か聞いたことがあるよ、その仕事、というのは大事なんじゃないかなあ、と思うからです。広く浅く!そこらじゅうに首を突っ込め!

上記のFさん、この方がラボの紅一点、微生物測定をされています。それから、ラボの中のごみの掃除とか、トイレの掃除とか、そういうのもしてくださっている。
先日、ボスと同僚が、あーだこーだもめているので、なんだろう・・・と見ていたら、ゴミ箱1に入っていたごみを、ゴミ箱2にひっくり返し、ゴミ箱1にセットしてあったゴミ袋を持っていった。つまり、彼らは何かを入れるのにゴミ袋がほしくて、でもラボのどこにゴミ袋があるのか知らなかったと言うことです。Fさんの仕事をいつも見ていて、ごみ捨てや掃除もする私はラボ内のどこにゴミ袋があるのか知っている。同僚にそれを差し出すと、こんなところに在ったんだ、という。いつもFさんしかごみの片づけをしないからわからないんだよ、とからかうと、少し恥ずかしそうでした。

やっぱり女性の仕事、男性の仕事、と認識されていることが少なからずあって、だから私がでっかいモンキーレンチを持ってうろうろしていると、同僚が、おぉーう(注2)、と言うし、彼にゴミ袋の場所はわからない。でも、職場から家への帰り道、makitaのドライバドリルの箱を持った作業着のカンボジア人女性とすれ違い、仲間!って思ったり、ガスボンベのレギュレーターの接続部品を買いに行った工具屋の担当、先のPCショップや電子部品屋の担当、溶媒を運んできてくれた代理店の担当、全部女性だったりで、この国の女性、がんばってんなぁ、と思います。それに余談ですが、この国の女性、強いですよね・・・。若い女の子が同じくらいの年の男の子ひっぱたいてるの、良く見るんですけど(コミュニケーションの一種と思われる)、あれ、結構な音していると思うんだけど、痛くないの・・・?なぞだー。

注1 ラボのそとの人、ラボを尋ねてきたほか部署の人でも、ラボへの出入りが多く、お、日本人?と私に興味を持って話しかけてくれば、ここぞとばかりに、逃がさんぞ!と話をします。そのうちあの日本人につかまると面倒、といううわさが流れるかも。
注2 こちらにお住まいの方、わかるでしょうか、あのカンボジア人特有の音です。ぅうーいー?とかも。ラボでも良く聞く音ですが、楽しそうなので好きです。まねをするとカンボジア人が笑います。

水質指標の説明、割愛しました。すみません。ラボティッシュがトイレットペーパーなのはご愛嬌。画像、全リン測定中。吸光度計(光で濃度を測る装置)のセルをそれで拭くのは大丈夫なのかー。