UPS狂想曲

昨日のあの辺でいろいろ起こったりする話、エンジニアが私を待っていたのはUPSを修理するためです。とりあえずボスがUPSのメーカーからメールでもらった返事に従って回復を試みる。

1. 電源につないでいますか?

・・・・・このメーカーは、なんだ、喧嘩売ってんのか?家電製品じゃないんだよ。客を馬鹿にしてんのか?それがサービスセンターの返答か!むかついてる日本人の横でカンボジア人は笑っている。「当たり前だよねー!ACにつながずにはじめからバッテリー動かす馬鹿いないよねー!エクストラバッテリーの充電もするのにさあ!」と。君は心が広くて良いな。

この後も指示に従ってフロントパネルのLEDのエラー映像を撮ったり、リヤパネルをあけてマイクロスイッチをいじったり、指示に無いことも、バッテリーの電圧確認、ヒューズのチェック、各場所でのテスターでのチェック、いろいろやったがUPSはぴーぴーうるさいエラー音を発するばかり。だめだよね、これ、メインボードがダメだよね、と話をし、エンジニアは、おれはこの部品が良くないと思うな、とメインボードの一部を指差す。うん、私にはわからんよ。
そんなわけで再度、ボスに状況説明の文章を書き、映像記録と写真をUSBに入れて、明日渡そう、とその日は終わりにした。

翌日、ボスに渡しに行く前の映像をエンジニアがチェックして、このエラーLEDの映像は少し気に入らない、という。リヤのブレーカーで電源を入れたときのエラー映像だったのだが、「フロントパネルのボタンを押す前から撮って、押したときにどのくらいの時間でエラー音がするかわかった方がいいよ」と。凝り性なんだよなあこのカンボジア人は。でも君の言うことは正しいよ、メーカーのエンジニアにも話が伝わりやすいだろう。
で、二人してエラー映像の撮りなおし。いいかー、押すぞー、もう今から映せよー、と指示をされビデオをまわす。

フロントパネルスイッチON!
診断LEDが点滅・・・・あれ、エラー音しないよ
そのままバイパスモードで起動・・・・ あれ、エラー音しないよ
・・・・・・・??15秒ほどして、二人で顔を見合す。

・・・これさあ、壊れてないよね。うん、エラーでないね。うん、いつもの起動だね。

さらに5秒ほど眺めて二人して大爆笑。どうしよう、エラー画像とれないよ!うんだって壊れてないもん。直っちゃってるもん。こいつ俳優だね、カメラ向けるといい仕事するんだよ。昨日とどこも違わないのに!と一通り馬鹿笑いしたあと、さて、でもどうしよう、と。

私はコイツを信じてないよ、と言うと、うん、俺も信じてない、こいつはまた理由もなく壊れるよ、とエンジニアも言う。とりあえずこのまましばらく動かしておこう、俺は昨日の映像でボスに説明に言ってくる、とエンジニアが出かけて5分後、ラボの電気が全部落ちた。!!停電だ!このタイミングで停電!急いでUPSのある部屋に飛び込むと、UPS、きちんと切り替えしてバッテリーモードで動いている。
エンジニアも戻ってくる。動いてるなあ・・・と、二人してまた困惑。動かないと困るはずの装置だが動いていてなお困惑。だってこれじゃあ直ったといわないよ、いえないよ。どうしよう、よろこべない。昨日いじったマイクロスイッチやなんやが結局うまく働いたのか?とも思うけど、わけもわからず壊れてわけもわからず直られてもな、もう少し意味のある動きをしてほしいんだよ。

停電は続いているし、もういいよ、しばらくこのまま動かそう、とコーヒーを飲みに。レストランも停電なので、ここの電気が復旧したら帰って電気が戻ってるぞ、とひとやすみし、停電が解消されたのでラボに戻ると、UPSはまたバイパスモードに移行して動いている。また二人して顔を見合わせ、わかった、このまま帰ろう、一晩動かそうじゃないか、それから明日考えよう。ということに。

さて今日、やっぱりUPSは動いています。非常に順調に。解決してそうで解決してない!いやあ、もう、リスク管理的にどうするのがいいのかまったくわからん。だれかUPSのあの辺で何が起こっているのか教えてください。

注1 画像、停電復旧まちかふぇ。今日はこのあとバナナフライもたべました。店員に言って、店の向かいの露店で買ってきてもらうと、ちゃんとお皿に移して出してくれる。フレキシブル。