携帯戻ってくるかな?

歯磨き上手かな?とか、お使いできるかな?の語呂で書きたかったんだけど全然字数が素敵じゃなかったタイトル、「携帯をカンボジアで無くしたら帰ってくるか大実験!」です。ええ、理由後付けの大実験。相変わらずのだめ人間ぶりで、携帯が一週間の間に2回手元を離れました。しかもそういうときに限ってなにかしらトラブルがあり、電話がかかってきているというのもお約束。そもそも日本からたくさん人が来るのでその連絡用に、と友人から携帯を借りたりしていたのに、よりによってその期間に私が自分の携帯を無くしたのでは日本からのご一行も私に連絡とれない。いやあ、今書いてみてもすごくだめな人だな。

一度目は川に採水に出かけていた日のこと。採水をすべて終え、もうすぐ環境省という帰り道で、ふと携帯がない?と気づく。すぐに友人に電話をかけてみてもらうが近くでは鳴らない。しつこくかけていると私の電話に誰かが出た!言葉が通じないので同僚に代わってもらい、事情を説明してもらうと、最後に行ったボート乗り場で落としたらしい、とのこと。同僚のバイクでボート乗り場に向かい、電話をかけてみてもらうがつながらない。同僚に、そこにあったお店でゆで卵とパイナップルなどを買い与えられ、かじりながら待つこと数分、同僚の電話に私の電話から電話が来た!なにやらやっちまった!という顔で話している同僚、どうやら同僚の早とちりでなくした場所を聞き間違えていたらしい。本当になくしたのは昼ご飯を食べたレストランとか。卵食べてる場合じゃないんだよ(注1)。

・・・いいけど、あるならいいけどレストランはここから10数キロは上流だよ。悲しそうな顔をしていたのを察したか、同僚が、わかった!行こう!と雨が降りそうな中バイクを走らせてくれた。プノンペンの町を抜け、メコンに沿ってさかのぼること30分ほど、とちゅう雨が降ってきてしまい、道ばたのおじいさんとおばあさんの小さな店で雨宿り。雨だよ、入りなさいよ、と入れてくれる。ありがとう、でもすみません、ゆで卵はもういいです。雨が弱くなったのを見計らってまたバイクを走らせ、レストラン街が見えてきた!お昼をとったレストランに飛び込むと、電話を持ったマネージャーが待っていてくれた。何件か電話がかかってきたんで忘れていたのに気づいたらしい。友達から電話かかってきてたから確認してね!と笑顔で言われ、ありがとうありがとうありがとう!と握手をする。わー、携帯帰ってきた。

カンボジアで電話落としても帰ってきたよ!

二度目は日本からの友人が日本に帰るため空港に向かうので、トゥクトゥクに乗っけて送り出してから。直前まで、彼女に貸していた私の携帯を返してもらわないと、といっていたのに忘れた。私の携帯だけが彼女と一緒に空港に向かっている。あーー、気づいても追いかける元気がない。日本人ご一行のために友人から電話を借りだしていたので、その電話からとりあえず電話してみると、携帯がなった瞬間に気がついたんだろう、友人も、ごめーん、と電話にでる。幸いなことにこのときはトゥクトゥクのドライバーの電話番号を知っていた。朝使ったトゥクトゥクに、今日の予定を聞かれ、空港に行かなきゃなんだ、といったら雇ってくれと言うので値段を聞くと、はじめっからふっかけてこない良心的なトゥクトゥクドライバー(注2)。その時電話番号を聞いて、午後に呼び出し空港に連れて行ってくれるように頼み友人たちを乗せた。よし、このドライバーに任せよう。友人に電話を代ってもらい、悪いんだけどその電話私のなので、さっき友人を乗せた私の家の前まで持ってきてくれないか!とわかりにくい説明をする。ドライバーは、おっぱにゃはー、といって快諾してくれた。

ドライバーは空港から帰る途中でお客さんを拾えたらしく、わざわざ連絡してきた。「客を拾ったので届けるのが遅れるが、仕事が終わってからでもいいか、必ず届けるから、信じろ!俺を信じろ!」と電話で怒鳴っている。いや、わかったけどさ、こんなことで俺を信じろ!を連呼されるとも思わなかったよ。彼はとても丁寧な性格のようだ。もちろんもちろん、終わってからで十分だよ、と伝え、結局電話は友人の出発から2時間半後に私の手元に戻りました。

カンボジアで携帯人づてに帰ってきたよ!

警察とかいろいろ言うよりよっぽど簡単でした。ただ運がいいだけという話もある。というか普通は1週間に2回も携帯を紛失しない。もうこんな実験はしません!携帯の管理はしっかりしよう。

注1 全然関係ないけど道ばた商店で売っていたゆで卵、すごいおいしかった。白身のところがすごく固いんだよなあ、はっきり歯ごたえがあって。卵の歯ごたえ、っておかしいかもしれないけど、なんかゆでたまごの歯ごたえは日本の卵と違う。なんでなんだろう?うずらのたまごのようだよ。
注2 空港送迎のトゥクトゥク代はたぶん5ドルから7ドルが相場(だとおもう)。となるとはじめは7ドルといいたいのが人情と思うがそうでなかったのと、後だしで、人数は3人だ、スーツケースは大きいのが2つだ、と言っても、おっぱにゃはー!と言われなにもいやな顔されなかった。それに飛行機の時間を伝えて3時くらいにはでたい、というと、じゃあ家の前に3時前にはいるよ、といい、事実2時50分に電話したらすでに待ってた。よくできたドライバーで英語も大変わかりやすかったです。だから、お客さんちゃんとついてて、呼び出されたりするんだろうな。
注3 画像は日本人ご一行滞在中に活躍した携帯電話のみなさん。貸してくださった持ち主の方、ありがとうございました。私のようなおっちょこちょいには貸していませんのでみんな無事です。白いのが主人(私)に雑な扱いをされながらもよみがえってくる携帯。実際のところ、携帯とSIMとセットで買っても安いのだと10ドルちょっとから50ドルくらいで十分手に入っちゃうわけで、日本からのケータイローミングするとか、空港で海外で使えるの借りてくるとかする必要全くないと思う(その分の金額で何台も買えます。何台もはいらないけどさ)。あと友人が来た時を考えると2台くらい持っていた方がいいね・・・。