豆乳生活

なんか新商品の紹介みたいだな。

同僚が毎日一本豆乳を買ってきてくれる(牛乳配達ならぬ豆乳配達)。カンボジアはフランスのコロニアルだったので、ベトナムで有名なバインミー(バゲットサンドイッチ)と同じ仕組みのものがヌンパンパテー(あるいはヌンパンサイ(注1))と言う名前であり、バゲットはうっとりするほどおいしいが、街中パン屋さんのパンも思わず笑っちゃうくらいおいしいが、ゆっても小麦よりは米、豆、芋食文化圏。特に豆、味噌と似た味の発酵調味料や、納豆の味の調味料もあるし、なかでも豆乳はカンボジア人も大好きな飲み物で、街中いろんなところに屋台がある。おそらく豆乳の作り方は日本とほとんど変らず、屋台のものは水の空ペットボトルに詰められて売られている。ぐらぐらに煮た後に少し冷ましてペットボトルに詰めて売っているので同僚に渡されるときにほんのり温かい。豆乳は食品工場製品としてスーパーやコンビニでも売っているけど、私が同僚が持ってきてくれる豆乳にはまっているのには訳があり、街の豆乳製造屋さんで豆乳を買うと、砂糖なし成分無調整が買えるのだ。同僚が仕入れる店はさらっと飲みやすい豆乳(薄いとも言う)でかなりお気に入り。

日本には糖分の含まれない飲み物がたくさん市販されているが、砂糖が正義!あまいはうまい、のこの国ではお店で売っている飲み物が甘くないなんてことはあり得ない。当然豆乳は練乳かと思うような甘さのものが多いし、砂糖少なめをうたったものでも日本人には頭が痛くなるくらい甘い。子供向けの飲み物(カンボジア製に限らず近隣諸国からの輸入品がすべて)はあめ玉をなめているかのような甘さ。砂糖より甘い飲み物をどうやって作っているんだ。過飽和か。サッカリンか。

そんな中で同僚が砂糖なしで買ってきてくれる豆乳は本当にありがたい。砂糖なし豆乳はつまり絞りたて豆乳なわけで、だとするとにがりを入れたら豆腐になるね。でもにがりはこの国で手に入るかなあ・・・。ライムだったら大量に手に入るのでライムの絞り汁を入れたら豆乳でカッテージチーズもどきができるな!とか。豆乳生活、夢が膨らむ。

私は豆乳大好きなので、水ペットボトルに入った白い豆乳しか買わないが、たとえば同じ並びで緑のものも売っている。この場合は豆は豆でも緑インゲンを煮て作った豆乳、大豆のように漉してないので豆入りとろっとした甘いものです。これはこれでおいしい。先日みた黄色いものはさらにカボチャを入れて作ったものでした。それもおいしそうだな。

以前紹介したナイトマーケットにも豆乳屋台、でています。ヌンパンの店やサトウキビジュースを売っている店は豆乳も扱っている場合が多いような。甘くないのをオーダーするのは難しいかもしれませんが(注2)カンボジア豆乳、機会があれば試してみてください。

注1 ヌンパンパテーは朝食、昼食にぴったりです。うまい。ヌンパンパテーはパテ(ハムのような加工肉)いりバケットサンド。ヌンパンサイも同じですがサイは肉という意味。こんどカンボジアお料理教室第三弾でヌンパンパテーをやろう。第一弾、第二弾にろくなことは書いてないが今度はちゃんとヌンパンパテー作ろう。

注2 売っている場所では大概砂糖入れて甘くしたのを詰めて冷たくして売っているから、 作っている場所でないと、砂糖なしで、のオーダーが出来ない。