満月のお祈り(9月30日のこと) を昨日アップロードしたかったけど昨日は丸一日停電だったんだよね!をタイトルで愚痴ってみる。

9月30日はカンボジアでは満月のお祈りをする日だったようです。たしかに最近の雨続きのなか、昨日だけはびっくりするくらい夜が快晴で、満月が見えて不思議だった。家の前(とくにおみせの店先)に月餅とかろうそく、お線香や紙で作られたお供え物のようなもの、果物などが供えられていて、紙のお金を燃やしている人がいる。

カンボジアではとても大事なお祭り、プチュンバンの前の、月のお祭りなんだそうだ。プチュンバンと月のお祈りのつながりはよくわからず。まあそもそもそういう行事に疎いので、説明を一生懸命してもらってもわからんのよね。英語だから余計わからんのよね。でも恐ろしいことを言っていた気がするんだよね・・・それは後述。

で、行事の話の前に、言葉の話。満月はカンボジア語で「プレッ・カエ(Preah Kae)」といいます。もう一つの言い方だと「ロッ・カエ(lok kae)」。はじめのほう、プレッ(注2)は「王様」という意味で、つまり満月は「月の王様」だと。もう一つの、ロッは「さん、Mr.」という意味でつまり満月は「お月様」という感じか。

「満月しかお月様と呼ばれないのかい?」とも思ったが、月に敬称をつけて「お月様」と呼ぶあたり、「まんまるお月さん」の日本語とおんなじ!と思って楽しくなった。カエは月で、moonもmonthも月なのも日本語といっしょ。お月様のお祈りと関係あるかはわからないが、遅めの夕飯をとって夜9時まえのトンレバサック沿い、コーピック島(注1)ではいつもより道ばた(歩道)のベンチで、あるいは歩道そのものにクーラーボックスで持って来た食べ物とビールを広げてだべってる若者がたくさんいたような気がする。もともと街灯もあるが、満月の日は夜が明るい。この国は元々若者の人口が本当に多いが、このエリアは特に若者があふれていて、なんか、力が違う。この若者たちが力を余らせず仕事が出来るようになったら、この国は今よりさらに加速度的に発展するんだろう。

さて、10月に入ったんだからこちらも加速度的に、追い込みで仕事をしたいんだけど?してほしいんだけど?とおもっても、先ほどのプチュンバンほか、ここからのカンボジアは行事目白押し。そのたび休日、国民の休日が土日にかぶればまた振り替え休日、という頭の痛い自体になる。4月、5月の連休でも、ちょっとまってよ、と休日数にブチ切れていたが、今年のプチュンバンは、カレンダーでは10月の半ばに3日間。「でもそのまえから、月のお祈りが終わった今日から、お祭りは15日間続くよー」・・・なんか恐ろしいことを言いなすった?今?さすがに仕事が休みではないらしいが、日本で盂蘭盆会にあたるプチュンバンにはご先祖さまが帰ってきて自由に現世を動き回るので、その間にお寺とか行くんだって。そうなんだって。にしても15日間て。ご先祖様ちょっと長居しすぎじゃない?と思ったらカンボジア人には日本は3日なの?一年に一度なのにお盆も日本人はせっかちだね、と言われる。や、日本人だからじゃないと思うんだけど・・・。

カンボジアの仏教行事にけちをつける気などさらさらないが、本当にわたしも君たちのご先祖様に10月とはいえ再会を楽しんでいないで仕事は仕事としてやりなさいと指導して!とお願いしたいところです。私のご先祖は9月に日本に帰ってきてもうあちらに戻られたはずなので、日本人は仕事します。あ、でもお寺は行ってみたい(行事に興味はある)。

注1 コーピック島は英語名ダイヤモンドアイランド。カンボジア語で「コー(コッ)」は島なので名前重複していますが気にしないでください。プノンペンの川の交差点から下流にあるこの島は人口島(埋め立て造成地という意味か)だそうで、開発が進んでいる場所です。ゴルフの打ちっ放しや結婚式場、イベントホールなどいろいろ建っているが、夕方から夜にかけては歩道のベンチで涼む家族連れやカップルがおおい。ただふらふら走りに来ている若者のバイクも多い。おい、もうちょっと生産性のあることをせんかい。