メカニック萌え

バイクのオイルを交換に行く、というのにくっついていく。連れて行ってもらえるものはどこにでも行く。断られない限り手を上げる。と言うことをしていたら、カンボジア人が、○○に行くけど行く?とか、隣のラボで○○するけどついてく?とか声をかけてくれるようになった。あ、でもこの間若手くんとその友人の採水は早朝に出かけてしまってくっついていけなくて、くそー、と思っていたらすごい雨が降った。その雨は私の呪いじゃないからね・・・。

で、バイクのオイル交換。カンボジアにはバイクがたくさん走っている。大概のバイクの排気量は110ccか125ccくらい、日本では原付に見えるデザインですがほとんどギア車です。ホンダのスーパーカブみたいのね。・・・今気がついたけどほとんどギア車なのにクラッチがないバイクがある気がする。どうなってんの?どんな仕組み?クラッチ切らずにギアチェンジできるようになってんのか・・・?よくわからないけどまあいいや、私が運転するわけではない。さて、カブもたくさん走っているが、たぶん一番多いのはスズキ。次いでホンダ、ヤマハ、という感じ。何でかっていうと、まあホンダやヤマハよりスズキが安いからなんだけど、その理由はスズキはカンボジアで生産してるからだそうです。こちらのテレビでは日本でクルマのCMがあるように、バイクのCMがあります。若い人に人気の芸能人がバイクに乗って颯爽と走る。ヘルメットはかぶっているものの、おいそれでいいんかい、とおもうようなミニスカートとヒールで走る(注1)。初めて見たときは、バイクのCMって日本にはないなあ・・・と思ってちょっとびっくりした。

スズキはカンボジアで作ってるので、直営のサービスセンターもある(注1)。日本でなら原付のオイルなんてその辺で買って自分でやったり、ガソリンスタンドでお願いするか位で大型でないとサービスショップにも持ってかない気がするけど、こちらの人は、とくにバイクを大事にする人はわざわざサービスセンターでオイルを変える。スズキのショールーム(ほとんどバイクのショールーム)併設のサービスセンターでは、スズキの作業着を着たメカニックがちゃっちゃと働いていた。

オイルと一緒に基本動作のメンテなどをいっぺんにしてくれるようだ。ブレーキのチェック、タイヤのまし締め、スタンドの動きとか(スタンドの根元にオイルとか)やってる。チェックはサービスらしく、オイルの料金(工賃など全部合わせ)は3.5ドルだそうです。日本の10分の1くらいか・・?年に1度は無料でオイルを変えてくれるそうです。ちなみに鈴木のディーラーで買うと月賦(ローンなんだと思うけどなんかちょっと違うような)での購入も出来るそうな。

こちらの人のバイクは本当に財産なので、大事に綺麗に乗る。そうすると、セカンドハンドとして手放すときに高く売れる(注2)ので次の乗り換えにも都合がいいのだ。カンボジアのスズキディーラーで、日本に放置してきちゃってるバイクとクルマのことを思い出し(ヤマハとスズキ)、帰ったらちょっと手間かけないと、と思いました。タイトルの話からそれちゃったけど、メカニックとか作業着とかで仕事しているひとカッコイイ!!って話です。そう、それがオイル交換について行った先での一番の感想だった。危うくなんか反省とかして終わるところだった。

注1 高いヒールのサンダルでギアチェンジは大変そうだが、CMのバイクはスクーター。でもこっちの人はサンダルでバイクに乗るな。ビーサンはギアチェンジが実は楽だ。
注2 まあ、カンボジアで作って無くても直営のサービスセンターやディーラー自体はあります。数が減るんだろうか?たとえばSUZUKIはプノンペンのど真ん中にサービスセンターとショールームがありますが、ホンダもプノンペンから数キロ、タックマウの街の真ん中にショールームもサービスセンターもあります。直営かどうかはしらないが、一応ホンダの作業着を着たエンジニアが同じようにバイクの整備をしていた。でも、売っているバイクにスク−ピー(こっちで若者に大人気のファッションスクーター)がなかったな・・?
注3 たとえば新品で1500ドルのバイクを買って、2年くらい乗っても綺麗で状態が良ければ1200とか1300ドルくらいでも売れるそうな。まあある程度人気がある、とかそういう条件もあるらしいけど。中古を買い取ったバイク屋は、整備をして50ドルとか80ドルを上乗せて売る。そう考えるとこちらの収入ではわからないこともないけど、でも2年乗って300ドルしか減らないって、すごいよね・・・?