ラボ短信

朝、昨日の実験の続きをしなくては、と少し早めにラボにでる。同僚が、私が来たのを聞きつけて、名前を怒鳴る。なんだいな、と顔を出すと、毎日豆乳を一本買ってきてくれる同僚で、すまん、今日は豆乳がないよ、という。「何でかって言えば、俺は今日すごい朝早くに仕事に来たんだ」

同僚の手元には、もう発色して測る前の状態の全リンの試料が並んでいる。たしかに、相当早くに来なすったね。豆乳は全然かまわないが、なんでそんなに早く?と聞くと、この測定が終わった後にコンサルティングで会議にでにゃならん、とのこと。

昨日一緒に実験をして、1日私の説明を聞いてくれた同僚は、その後で自分の担当の分析をしていた。11月に学会に一緒に行く予定の同僚は、ここ一ヶ月の半分以上を海外に派遣されている。私が何か説明しようとして、忙しい、や、今は無理だ、を言われたことは無いが、相当負担はあるよなあ、とも思う。「明日の実験は何時からやるんだ?」と、昨日一緒に実験をしていた同僚に聞かれ、「9時からにしようか」というと、「いいね!いいよ!8時じゃないのはいい!」とやたら喜ばれた。すまんねえ、忙しくして。

公務員、ちょっと人手不足じゃありませんこと・・・?学生のバイトとか、研修がてらこないの!?とか無理を言ってみたら、学生のバイト代も民間の方が良いからねえ・・とどこかで聞いたことがあるような話をされた。実際公務員の業務に学生バイトの仕組みがあるかどうかは知らないけど。さて、がんばるか。海外研修に行っている同僚とも、ウェブ経由で議論が出来るのだから、便利な時代ですね。

注1 画像、測定前の全リン試料。ここまでに比較的手間がかかる。同僚は以前、「日本人、すごいぞ、この試料めっちゃ濃度濃い!」と浮かれて見せに来て、私から「・・・その試料は検量線の一番高濃度のものより濃度が大きいので、前処理をし直さなければ駄目です。やりなおし。希釈してやり直し。」と言われ、しょぼーんとして帰って行った。それ以来、私が見に行くと、「どうだ、大丈夫だろう、今日の試料は検量線越えてないぞ」と説明する。彼は希釈しないでそのまま測ったのと、希釈したのでそれぞれ濃度を計算し、どのような違いがあるかをちゃんと確認できるセンスの持ち主。分析・解析にとても向いているよね。