調査中に色々たべました!

以前記事にした7Makara当日なので職場(役所)はお休みです。役所に限らず一般の会社もお休みのところが多いのか、市場も静かだったなあ。日本人は働くけどね。さて、日本も今日から仕事始めでしょうか。

先日訪カンボジアの同僚から、誰が読んでもおもしろいことを書かんかい、という指摘を受けたので、みんな絶対にたべるでしょ、のごはん記事を。カンボジアは日本人の口に合うご飯を提供できます!日本人の口にあうのでおなかが減っているときに箸を止め写真を撮るのが困難で、なかなかご飯の写真がありません、が、前回の調査旅行でたべたご飯やいつもの朝ご飯なんかをいくつか。

カンボジアの人はスープでご飯をたべます(注1)。スープの具材はいろいろ、魚もあるし、野菜たっぷりのもあるし、スパイスを使ったカレーのような風味のチキンスープや、ベトナムのスープ、という意味の名前(そむろーまちゅーじゅおん)のベトナム料理の定番スープもポピュラーです。そのなかでにほんじんの好きそうな味のスープが、そむろーちーちゃーい、たっぷりの海苔と豚肉や豆腐のはいったスープです。本当にたっぷりの海苔。カンボジア料理はトラディショナルな料理の他ベトナムやタイ、中国などからの影響を受けていますが、この海苔のスープはたぶん中華料理の影響を受けた料理だろう、とのこと。まあルーツはなんでもいいです、すごく旨いんです。ご飯に良くあう、おかずになるスープです。動物系の出汁がしっかりした塩味、フライドニンニクのにおいと風味が効いています。

次は揚げ魚の野菜あんかけ。とらいちあんちゅーあえむ(魚の揚げたすっぱいあまい)。非常にわかりやすい名前のこの料理はやはり中華の影響がありそうだが、川魚も野菜も美味しいこの国ではおすすめです。川魚は丸ごと揚げてあるので、ひれとか頭にちかいところまでかりかりして美味しいです。ご飯がたくさん食べられます。なぜかわからないが黄色い身の魚がいて、この魚はそれだけでたべると鮎の味がします。初めてたべたときはびっくりした。魚によってはすごく身に弾力があり、肉料理の様です。余談ですがカンボジア人はこのすっぱいあまい、という味が好きなようで、日本の梅酒を飲んでもらったときも、ちゅーあえむ!といって喜んでくれました。たしかにあれば甘いすっぱい(注2)。

最後はロックラック(牛か水牛のサイコロステーキ)と迷ったがあえてヌンパンパテー(ヌンパンサイ)を。これはベトナムでバインミーと呼ばれるサンドイッチです。ベトナムのそれに近いのはカンボジアではシェムリアップのヌンパンパテー。カンボジアではヌンパンパテーは地方でスタイルが違う気がするのです。シェムリアップでは、小さなパンを一本使ってパン丸ごとで作るものを売っている屋台があるが、これプノンペンではほとんど見ない。プノンペンでは大きなパンの半分を使って作る。屋台の持ち帰りのほか、お皿にパンと中身と別々に出てきて小さなフォークでたべる店も多い。このスタイルはベトナムでは見なかったような・・・?パンの中には甘いバターのようなものを塗り、肉味噌あるいは魚味噌を塗り魚肉ソーセージや豚の耳の入った加工肉(これがパテー)などとキュウリ、青トマト、くさいはっぱなどを挟み、醤油とチリをすこし足して出来上がり。酢漬けのパパイヤとにんじん、キュウリのなますのようなものが別についてきますが、一緒にはさんで、といえばそれもぎゅうぎゅうに詰めてくれます。加工肉の代わりに牛の焼き肉や叉焼などが入っている店もあります(注3)。とにかく、店によって中身やパンの具合、味にも特徴があるが、どれたべても大概旨い、なんなら旅行中ずっとヌンパンパテーをたべていてもいいとおもうよ、というメニュー。朝ご飯におすすめ。

さて、ご飯の話を書いてみて気がついた、ご飯の写真というのは、どんなに本体がうまくっても、美味しそうに撮るのってとてもたいへんだ。眺めるんで無く、ご飯はやっぱり食べるものなので、旅に出たら太ることを気にせず毎日具合が悪くなるくらいご飯を食べるのが良いと思います。旅の大半はごはんで決まる!カンボジア滞在なのに太ったの!?という突っ込みを避けるための記事では無いです。あしからず。

注1 知り合いの小学生男子は、いつも色々並べられたメニューの中に一品あるスープの汁のみを御飯にかけてかき込んでいる。見るからにスープと大量の白米しか食べていないのだが、いいのだろうか。この小学生男子は9割くらい米で出来ている気がするがそれで良いのだろうか。どの国も小学生男子というのはそういう仕組みなのか。ちなみに残りの1割はバナナとチョコレートな気がします。
注2 こちらに来てからこちらの米焼酎、スラーソーに南国植物を仕込む果物酒をいくつか試しましたが、どれも良いにおいで美味しいのだけど、元が甘い果物なので本当にあまい、リキュール、シロップの様なものが出来上がってしまう。梅酒というのは、よく考えられている。あればすばらしいものだ。
注3 入っているものによって名前が変わったりしますが、どんな具合に呼んだってカンボジア人は気にしません。料理の名前がちょおっとちがうくらいは細かいことにうるさい日本人が気にするだけなのでカンボジアでは気にしないのがよろしい。強いて訳すとヌンパンパテーは「パンとハム」ヌンパンサイは「パンと肉」です。どうでも良いでしょ。ところでヌンパンパテーもバインミーも極端に美味しそうな写真を撮るのが難しい料理ですね・・・。画像はシェムリアプタイプ(と勝手に命名)のちびパン一本タイプ、叉焼入り。