ヌンパンパテー、お店紹介

先日のごはん記事にて、私はパンよりご飯が大好きなんだけど、ヌンパンパテーだけは極端に好きらしいことに気がついた。2日に一回くらい、どこかのご飯でたべているような気がする。朝ご飯か昼ご飯か。主に家の近所か職場に向かう先か、だけど、ちょうどヌンパンを売っているお店が多いので、いろんな店のを食べ比べ出来る。この店はパンが美味しい、この店は肉の量がすごい、この店は私の好きな臭い葉っぱとネギを両方入れてくれる・・・などあるのだが、一番のお気に入りのお店を紹介。ここまで10ヶ月近く書いてきて、お店自体を紹介したのは初めてではなかろうか。でも、このお店を紹介したいのには訳がある。

初めてたべたのはたぶん数ヶ月前だと思うが、市場の片隅にあったお店に偶然朝ご飯のために入ったときだった。大鍋に作られていたソースのようなものから、日本人に懐かしいにおいがするのだ。そのときはお皿でパンと、肉、野菜、ソースが載った状態のものを食べたのだが、そのソースがどうやら原料が肉だけで無く魚も入っているらしく、日本で似たものをたとえるとするならサンマとか鰯の缶詰のような味。あれから日本の強い醤油の風味を除いた感じ。魚を砂糖とこちらの薄い甘い醤油で骨なんか無くなるまでくたくたに煮た感じ。原料に元々油があるのか足しているのか、かなりの油も浮いているが、しつこくなくなにしろうまい。なんでさかなを煮たらしいものがこんなにパンに合うんだろうか・・・こちらの人は鰯のトマト煮の缶詰とパンを一緒に食べるのだが、それに通じる感じの味だ。それに職場の周りではこのソースを使った店はここしかない。以来、持ち帰りとお店でたべるのとよく利用するようになった。

問題は、朝しかやっていないお店なんだよなあ・・・と思っていた先月、チーフが夕方、ヌンパンを食べに行こうぜ−、と誘いに来た。環境省の脇には夕方からたくさん屋台がでる。チーフが言うには、おれは先々週くらいにここに初めて来たんだけど、ここのヌンパンパテーはプノンペン一うまいよ!と。それは素敵じゃ無いか、と運ばれたものを見てみると、どこかで見覚えのある配膳。でも魚ソースは実は珍しく無いのかな?とたべてみる。が、これは間違いなく同じ味だろう!とさすがに気付き、屋台の主を探すと、いつもパンを炭火であぶって温めている係のオヤジが、こっちを眺めてにこにこしている。同じ店だ!あの市場の片隅の店は、夕方は道ばた屋台だったのか−。チーフはオヤジから事情を聞いたらしく、おまえ、いつもこれたべてるのか?という。ちょっと前からたべてるよ、これはすごく美味しいよ!というと、オヤジとチーフが、そうか、わかっているな、という風にニヤリ。やっぱりプノンペンでもこのソースの店は珍しいようだ。そしてカンボジア人の口にもこの店のヌンパンはとても合うようだ。カンボジア人も旨いと思う店で日本人の口に合うとなれば、それは紹介しても良いでしょ。

紹介と言っても店の名前などありません(注2)。道ばた屋台もいつまで同じ場所でやっているかもわからず。でも、この店のヌンパンは1度たべてみる価値があるとおもうので、何とかたべてみて欲しいなあとおもいます。朝はプサーカプコーの正面、右端に近いところで、飲み物屋の通路を挟んだ向かい側に5人くらいのスタッフでフル稼働、夕方は4時過ぎから、シハヌーク通りをナーガ方面に向かって進み、右手の環境省の端の角を曲がったその場所、屋台が並ぶところにいます。

ちなみに炭火でパンをあぶる係はオヤジですが、作ってくれるのは美人のお姉ちゃんです!

注1 オーダー方法色々。普通に席に座るとお皿二枚でパンとその他が運ばれてきます。持ち帰りにすると、内容物をパンに全部詰めと、加工肉と野菜だけ詰めたパンにソースとパパイヤの小袋、という方法が選べたりします。価格は大きなパンを半分に切ったのが一つ、一人前で2500リエルです。このメニューしかないので数のオーダーとたべるか持ち帰るかしか説明の必要はありません。チリを入れるか入れないか、とかは頷くか首を振るでどうにかなるよ。
注2 ヌンパンパテーの店は、たとえばセントラルマーケットの東側など、たくさん並んでいるところでは店舗で一日中食べられます。もちろんそう言ったところには店の名前があります、が、屋台や市場の片隅では、店の名前を探す方が難しいことも。
注3 作ってくれるのは美人のお姉ちゃんといったのにオヤジの写真をアップしているのは嫌がらせではありません。おねえちゃん、市場では珍しく毎日綺麗にお化粧もしているし若いしかわいいのですが、やっぱり写真を恥ずかしがってか撮らせてくれない。会いたい人は食べに行ってください。夕方の場所ではお姉ちゃんいないこと多いです。美人は朝ご飯限定。