食欲関連アラカルト 2

さて2回目は自分で作るご飯。といってもスーパーの簡単調理セットで手抜きクッキング。プノンペンでスーパーマーケットと言えばまずラッキースーパーです。ほかにもバイヨンマーケットとかペンシルスーパー、ミニマートの類いなどいっぱいあるが、何しろラッキーマーケットは数が多いしプライベートブランドが充実(プライベートブランドはバイヨンにもある)。肉、野菜、魚など生鮮食品は市場の方がものも多く安いし新鮮なのだが、スーパーの利点は半調理食材が売っていること。揚げるだけにした春巻き、野菜数種を組み合わせたスープ、焼き肉、炒め物の材料セット。これが日本で考えるその価格に比べ格安。

今回はスープセット、お隣タイのトムヤムセットだ−。必要な調味料が全部セットになっている。フクロダケ、レモングラス、こぶみかんの葉、匂い生姜、チリ、ライム。臭い葉っぱとヒラタケはカンボジアオリジナルか。これに市場でエビを買ってくれば、5分ほどの手間で世界三大スープのトムヤムクンが。なんてお手軽なんだ。できあがりが適当なのは家庭料理なので気にしない。カンボジアの家庭料理に良くあるスープのセットだと30円くらいから、肉が大量に入った大きなパックの炒め物や焼き肉セットでも250円ほどまで。この日のトムヤムセットは100円位(エビ別途購入)。仕事上がりに自分でご飯を作らなきゃいけないのにくたびれ果てている!と言うとき、このパックにどれだけ助けられたかしれません。すばらしいよラッキースーパー。

ちなみに先に出ていた、揚げるだけにしてある春巻きセット、こちらの揚げ春巻きには、豚肉のミンチと芋が巻いてあります。芋はどうやらジャガイモではなさそう(里芋などに近い粘りけ)だが芋なのでとても食べ応えがあります。三杯酢ににんじんとピーナッツを入れた甘いたれ(全部セットでついてます)に付けてさっぱりとたべる。酒のあてにも良いし、ご飯も食べられるしこのセットもおすすめ。

日本でのご飯作りに半調理品というのを使った記憶が無いのだが、お総菜と材料の間にこういうものは日本でもあるのかな・・・?鍋の材料セットとかそうかな。この国の料理を知らない中でこういったセットを買うと、ああ、このスープにはタマリンドが入ってたんだ、とか、あー、この味付けこういう材料の構成なんだ、がはっきりわかり、スーパーで料理教室気分。最近は観光ツアーで市場に行って材料を買ってクメール料理教室、なんて言うのもあるらしいですが、スーパーの材料パックセット、見学だけでもおもしろいです。観光ルートにスーパーマーケットをどうぞ。