これも実学

髪の毛をばっさり切りました。あっつい国では長い方がいいのか、短い方がいいのか悩みどころでしたが、今になって切って、なぜもっと早く切らなかったのか!と思うくらい楽。カンボジア人女性は髪の毛が短い人というのはとっても珍しいのです。ちいちゃな女の子や、おばあちゃんには短い人もいますが、大概かなり長くしている。いろんな事情で着飾るときに、長い方が都合がいい、ということらしい。それに倣っていたわけではないが、何となく長いままにしていた、が、いい加減洗って乾かすのめんどくせえ!となって、よし切りに行きましょう、と街の美容室へ。美容室はいろんなところに一杯あります。市場の中にもある。そう、髪の毛を切ろう、と思った理由の一つに、この国では髪の毛を売ることが出来る、ということがわかったからと言うのもありました。髪の毛売ってみたい!お金が欲しいのでは無くて自分の髪の毛がいくらなのか知りたいよ!と、美容室のお兄さんに、「髪の毛売りたいから売れるように切って」と御願いする。が、お兄さんに言われたのは「髪の毛の量が少なくて、長さはあるけど・・・茶色いし・・・売れないんじゃないかなあ」だった。

いくらか知りたい、以前に私の髪の毛には商品価値がありませんか!えー。切ない。売れる状態にそろえて切ってもらったけど、だめなのか、このはげちょびんの分量では。たしかにわたしは小さな時からずっとはげちょびんで色も黒くなく、友達の子ども5歳よりも髪の全量がすくない。別の友達の子ども9歳と比べたら前髪の量くらいしかないかもしれない・・・と思うくらいに少ない。楽しみだったのに・・・こんな結末になろうとは。でもしかたないので、持ち帰ってはみたもののわたしのちょびっとの毛は捨ててしまった。

それから数日後のこと、市場のかつら売り場をみていたら、一角に小さな輪ゴムで束ねられたものが売っている。これ人毛じゃないの・・・?と思い聞くと、そうだという。この一束の分量くらいなら私の髪でもあった!「ここは買い取りもしている?」と聞くと、している、という。ちなみにこの一束、ちいさいのはどのくらいで売れるの(わたしからあなたに)?と聞くと、ちいさいので6ドルだという。

!!高い!そんな高価でうれるとはびっくりだ。私の髪の毛がその価値あったかはわからないが、私の髪のカット代が5ドルなんですけど。切った分売ったら儲かってるんですけど。なんであきらめちゃったのかなあ・・・すてちゃったよー。自分の髪が市場価値より低くてショックを受けるよりも、捨てちゃったからしょうが無い、と思えて良かったのか、難しいところですが、髪の毛を切るのも、その販売にかんするうんぬんも、実学。全て実学。色々勉強になった、と言うことでよしとしよう。

ちなみにあたまあらうのちょー楽です。あっちゅうまなので、最近涼しくなってちょっと辛い水シャワーでも楽々。すばらしい、髪の毛が短いってすばらしい。画像はビフォアアフター。たぶん30センチくらいは切りました。